今回の写真は、ネパールのエベレスト街道で撮影したものです。
エベレスト街道は、トレッキングの起点として有名なルクラという街からエベレスト登山のベースキャンプまで続く道です。車が通れる箇所はなく、すべて山道を歩きます。
以前、このトレッキングの最初の宿泊地で撮った山の写真を掲載しました。
【今週の1枚】ネパールは裏山さえも超絶景
さて、トレッキングを始めて初日と2日目は天気が良かったのですが、3日目は春の雪に見舞われました。この日は、ナムチェバザールから最終目的地のタンボチェまでの移動で、この写真は途中のサナサという集落の近くで撮ったと記憶しています。
赤い花は、ネパールの国花・シャクナゲ(石楠花)です。咲き誇る春の花となごり雪、その対比に出会えたのは幸運でした。このとき、寒さと高度の影響で体調が悪化していたのですが、がんばってシャッターを切って良かったと思います。
シャクナゲは、日本の山でも見ることができます。大台ヶ原でも見ましたし、伊豆や奥秩父でも見られます。高尾山にもあります。ただ不思議なのは、東へ行くほど花が白いこと。
関東に住んでいる私からすると、ふだん目にするアズマシャクナゲは白に近い淡いピンクなのに、西へ行くほど赤くなる気がします。実際、大台ヶ原で見たシャクナゲは関東のシャクナゲより赤かったし、ご覧のとおりネパールのシャクナゲは真っ赤です。
同じ花でも種類によって花の色が違うことはよくあります。日本には約11種類のシャクナゲがあるそうで、キバナシャクナゲといって淡い黄色の花をつける種類もあります。
天城山と大台ヶ原ではシャクナゲの種類が異なるので、花の色が違うのも当然といえば当然でしょう。でも、西へ行くほど赤くて、東へ行くほど白いのは何か理由があるのでしょうか? 気になります。
撮影場所:ネパール・サナサ付近
撮影日:2001/4/18
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