今回は、国営昭和記念公園で撮影した紅梅の写真です。
昭和記念公園は、東京の立川市と昭島市にまたがる大きな公園で、いつ行っても何かしら撮影できるものがあります。以前も、ここで撮ったクロッカスやコスモスの写真を掲載しました。
【今週の1枚】春を告げるクロッカス
【今週の1枚】コスモスが咲き乱れる丘
また、昨年は高尾山の近くにある高尾梅郷で撮影した紅白梅の写真を掲載しました。こちらは、広い梅園の風景写真でした。4月には、都内で撮った桜のアップ写真も掲載しました。
【今週の1枚】高尾梅郷の紅白梅
【今週の1枚】春の象徴・ソメイヨシノ
といった流れを受けて、今回は梅の花のアップです。
梅は、桜より早く咲きます。近年は桜の開花が早まっていますが、梅の開花も早くなっているように感じます。この写真を撮ったのは、2003年の3月初旬。今では桜が咲きそうな時期ですね。
さて、梅の花もいいのですが、この写真で個人的に気に入っているのはバックの空です。青白い感じに、早春の空気の冷たさを感じませんか。
まだまだ風が冷たいなかで凛と咲く一輪の紅梅。いい景色だなぁ、と悦に入ってしまいます。そして、あの有名な俳句を思い出さずにいられません。
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
この句は、松尾芭蕉の弟子だった服部嵐雪(はっとり らんせつ)という人が詠んだそうです。
解釈が2つあって、一般的なのは「寒空に咲く梅の花を見ると、一輪ぶんのかすかな暖かさを感じる」というもの。もうひとつは「梅が一輪一輪咲くごとに暖かくなってくる」というもの。
この写真の意図は、前者ですね。
撮影場所:国営昭和記念公園
撮影日:2003/3/5
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