今回の写真は、群生するクロッカスの花です。
撮影場所は、国営昭和記念公園。東京の立川市と昭島市にまたがる広さ165.3ヘクタールの広い公園で、私は以前、ときどき花や木の撮影に行っていました。
よく管理された国営公園なので、いつ行っても美しく手入れされた花々や木々を見ることができます。とはいえ、プランターに植えられた花は整いすぎていて、このサイトで取り上げているような自然の絶景とは少し違う気もします。
このクロッカスの花も、人工的に植えられて手入れされてきたものです。しかし、このような斜面に地面から直接といえるほど低く花を付ける様子が面白いし、その数も見事なので採用しました。
この写真に写っているのは黄色だけですが、クロッカスの花はほかにも白や紫など数種類の色があります。
この公園は、春には多種多様でカラフルなチューリップやポピーの花畑が現れます。秋になるとコスモスの丘が出現するし、もちろん紅葉も見られます。
満開の桜や黄葉したイチョウ並木も見事です。桜は、ソメイヨシノだけでなく寒緋桜や八重桜、ヤマザクラなどの花も見られました。菖蒲や牡丹といった和風の花もあります。
ネイチャー系の写真を撮りたいけど、なかなか山に行けないというときは、こうした公園へ行くのもいいのではないでしょうか。
昭和記念公園は入場料がかかりますし、車で行くと駐車場代もかかります。しかし、一日中撮影しても飽きないし、むしろ時間が足りないくらい。広くて変化に富んだ、魅力的な撮影スポットです。
撮影場所:国営昭和記念公園
撮影日:2003/3/5