北アルプスは人気の山が目白押しですが、なかでも訪れる人が多いのが上高地から穂高連峰のエリアではないでしょうか。
穂高岳の周辺にはたくさんの登山ルートがありますが、最もポピュラーなのは上高地から明神、徳沢、横尾を経て涸沢へ上がるコースだと思います。そして、涸沢をベースにして奥穂高岳や北穂高岳へ登ることができます。私が初めて北アルプスへ行ったときも、このコースでした。
上高地から横尾までは約10kmの林道歩きです。道はほぼ平坦で、一般車両は通行できないため実質的に広くて歩きやすい登山道です。とはいえ、とにかく長くて約3時間かかります。
そして横尾で、涸沢へ行く道と槍ヶ岳方面へ行く道に分かれます。涸沢へ行くには左へ折れて大きな吊り橋を渡ります。
その先は少しずつ本格的な登山道に変わっていきますが、まだしばらく平坦な道が続きます。そして、このあたりで前方に次の写真のような岩山が見えます。屏風岩です。右側の絶壁がすごいですね。国内最大級の岩場とされています。
そして、さらに歩を進めると左側に大きな岩壁が見えます。屏風岩の絶壁を正面から見上げた景色です。これを、今回の1枚としました。写真だと、垂直に近い岩場という感じが伝わりにくいのですが、実際に目の当たりにするとすごい迫力です。
しかも、この写真を撮ったのはゴールデンウィークの時期で、このあたりから上はまだまだ雪山です。本谷橋から上は、本格的なアイゼンがないと登れません。
このとき撮影した、雪に覆われた涸沢の絶景を以下のリンクから見ることができます。
【今週の1枚】雪の涸沢、夜明け前
【今週の1枚】雪の涸沢に朝日が射す!
季節が変わると、屏風岩も涸沢も違った表情を見せてくれます。木が青々とした夏の盛りもいいですし、特に紅葉の時期は最高です。涸沢の紅葉は、以下のリンクから見られます。
【今週の1枚】世界一の紅葉@涸沢
【今週の1枚】理想の秋景色@涸沢
ちなみに、涸沢から屏風岩を見るとこんな感じ。これは夏の景色です。
垂直な絶壁は、この裏側になります。涸沢から、この写真の右手をトラバースして屏風岩まで行くことができます。パノラマコースと呼ばれますが、秋の時期だけ通行可能な破線ルートなので気をつけてください。
撮影場所:北アルプス・横尾谷
撮影日:2023/5/2
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