今週の1枚は、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)の山頂直下にある山小屋の前で撮った朝日の写真です。甲武信ヶ岳は、奥秩父を代表する山のひとつで日本百名山にも選ばれています。
この山のウンチクとして、よく知られた話だと思いますが、甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の3県境にあるから甲武信といわれています。山の形が拳(こぶし)に似ているといった説もあるようですが、私は甲武信ヶ岳が拳のように見えたことはありません。
標高は2475mですが、山として目立った特徴がなく、それは深田久弥さんも『日本百名山』の中で書いています。また、私の手元に『白旗史郎の百一名山』という写真集があって、山岳写真家の白旗史郎さんが選んだ百一座の写真が収められているのですが、その中に甲武信ヶ岳はなく、最後の解説文の中で可哀そうな評価を下されています。
とはいえ甲武信ヶ岳は、それなりに知名度があって登山者もある方だと思います。健脚者なら日帰りも可能ですが、山頂の近くに甲武信小屋という山小屋があって、そこに宿泊する方がこの山を楽しめるでしょう。山小屋も、なかなか歴史を感じさせる佇まいです。
さて、この山小屋の紹介で、必ずといっていいほど目にするのが小屋の前で撮影された朝日の写真です。私も一泊して、その理由が分かりました。とにかく美しいのです。それが今週の1枚に取り上げた写真です。ただ、この場所で朝日の写真を撮ると、誰が撮っても同じような写真になります。
それでも、この朝日は一見の価値があると思います。甲武信ヶ岳へ行く際は宿泊をお勧めします。テント泊も可能です。
ちなみに山頂は、東側に木があって朝日は見えづらいです。南から西側は開けていて展望があります。そのようすは、以下の記事で。
撮影場所:甲武信ヶ岳・甲武信小屋前
撮影日:2015/9/24
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