『日本百名山』の著者・深田久弥はいいました。「百の頂に百の喜びあり」と。
確かに、ひとつひとつ山の形が違うように、山頂の様子もさまざまです。百名山に選ばれている有名な山でも、山頂は意外に地味なことがあります。
私は日本百名山を完登していませんが、7割がた登った中では、この鳥海山の山頂はかなり個性的な方だと思います。山頂を示す道標や碑がなくて、岩に直接、標高と「新山」という文字が書かれています。
現在、鳥海山の山頂かつ最高点はこの新山(標高2236m)ですが、その東側から南側にかけて外輪山があって、外輪山の最高点は七高山(標高2229m)です。新山は1801年の噴火で誕生した溶岩ドームで、それ以前は七高山が山頂だったのでしょう。
鳥海山は、遠目に見るとなだらかな裾野を広げた優美な山ですが、上部は荒々しい山に変わります。そして、最後に待ち受ける溶岩ドームは大岩が積み重なったガレガレの世界。そこをよじ登って辿り着くのが、この山頂です。
山頂は狭くて、数人でいっぱいになります。そして、真っすぐ立てる場所が見あたりません。しかし、眺めは最高です。360度の展望が広がっています。早朝、運がいいと日本海に映る影鳥海を見ることもできます。
鳥海山と、その山頂からの景色は、以下の記事でご覧いただけます。ぜひ、絶景を堪能してください。
撮影場所:鳥海山の山頂
撮影日:2023/8/10
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