日本三霊山といえば、富士山、白山、そして立山。今回は、その立山に実在する地獄の写真です。
テレビの山番組などで立山を紹介するとき、頻繁に出てくるのが立山曼荼羅という絵図。立山の山頂部だけでなく、その手前に広がる室堂平や弥陀ヶ原、さらに隣の剱岳まで含めて天国と地獄が共存する世界が描かれています。これを見ると、立山って昔のテーマパークのような場所だったのかなと思います。
さて、天国と地獄が隣り合わせの立山でも、最も地獄感があるのが地獄谷でしょう。今も火山ガスが噴き出している火口のような場所で、草木が生えることができない荒涼とした世界です。
ミクリガ池の近くに地獄谷を見渡せる展望台(エンマ台)があって、そこから見た景色がよく知られています。後ろの山は奥大日岳で、その手前の白い部分が地獄谷です。
一方、今回の1枚に選んだ写真は、雷鳥沢キャンプ場から新室堂乗越に上がり、その稜線から見た地獄谷です。後ろの山は国見岳だと思いますが、違っていたらごめんなさい。
夏の緑と雪の白、そのパターンが織りなす美しい景色の中にあって、もくもくと噴煙を上げる灰色の世界。迫力があります。
ちなみに、以前は地獄谷の中を歩くことができたようです。今も木道が残っているのを確認できますし、地図では破線ルートになっています。しかし、現在は通行禁止です。
まぁ、通行が解禁されたとしても、私は地獄を歩きたいとは思いません。こうして遠目に見るだけで十分です。
撮影場所:新室堂乗越付近
撮影日:2018/8/1
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