今週の1枚は、笠ヶ岳の山頂で撮影した夕日の写真です。太陽の左側に山並みが見えますが、これが白山です。
タイトルは「白山に沈む夕日」ですが、実際には「白山の横に沈む夕日」ですね。方角からして、冬の時期なら白山に沈む夕日が見られるのかもしれません。
しかし、その時期に笠ヶ岳に登るのは困難だと思いますし、こんなにスッキリと夕日が見える確率も極めて低いと思われます。白山も北アルプスも豪雪地帯で冬は雪がたっぷり降りますから。
笠ヶ岳は、北アルプス南部にある標高2898mの山で日本百名山にも入っています。しかし私は、山歩きを始めるまで笠ヶ岳の存在を知りませんでした。地元の飛騨・高山市あたりでは昔から名峰として崇められ、信仰の対象でもあったそうです。
私が笠ヶ岳に登ったのは2019年9月でしたが、笠ヶ岳の山頂はものすごい絶景スポットでした。
まず、東側には槍ヶ岳から穂高岳の稜線がすべて見えます。しかも、夕方には槍・穂高連峰がアーベントロートに染まります。その絶景は、以下のリンク先で。
【今週の1枚】笠ヶ岳からアーベントロートの槍穂を望む
笠ヶ岳の南側には、焼岳や乗鞍岳が佇んでいます。北側を見ると黒部五郎岳や薬師岳、立山など北アルプス核心部の山々が見えます。
そして西に、白山です。
夕日の白山も見事でしたが、朝日を受ける白山や昼間の白山もきれいでした。
笠ヶ岳の山頂へ行くには、登山口の新穂高温泉から標高差約1800mを1日で登るのが普通です。コースタイムは9時間前後で、途中に山小屋や避難小屋はありません。なかなかハードですが、苦労して登る価値が十分ある山だと思います。
山頂近くに笠ヶ岳山荘という山小屋があって、普通はそこで一泊します。そして、天候に恵まれれば素晴らしい夕日と朝日、そして周囲の山々の絶景を堪能することができます。
撮影場所:笠ヶ岳山頂
撮影日:2019/9/19
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