
至仏山は尾瀬の西側にある百名山。尾瀬ヶ原から見た姿が美しく、尾瀬を象徴する山といえるでしょう。尾瀬エリアでは登りやすい山でもあります。

写真1:ミズバショウが咲く尾瀬ヶ原と残雪の至仏山。尾瀬の定番風景で、以前は尾瀬といえば必ずこの写真が使われていた。(撮影:2002/5/29)

写真2:ミズバショウの時期から半月ほどたって緑の湿原に変わった尾瀬ヶ原から至仏山を見る。残雪が、ほぼ消えている。(撮影:2018/6/14)

写真3:秋、尾瀬ヶ原が黄金色に変わった。至仏山も色を失って、尾瀬が雪に閉ざされる季節が近い。この時期も魅力的だ。(撮影:2002/10/12)

写真4:燧ケ岳の山頂(しばやすぐら)から見た尾瀬ヶ原と至仏山。10月中旬なのに、原も山も晩秋の趣きだ。(撮影:2002/10/11)

写真5:尾瀬ヶ原の反対側、小至仏山側から見た至仏山。山頂部は茶色の岩がゴロゴロ。右下に尾瀬ヶ原が見えている。(撮影:2018/7/19)

写真6:日光白根山の山頂から見た残雪の至仏山。その端正な姿は、どの方向から見ても大きく崩れることがなく美しい。(撮影:2022/6/13)
*タイトル画像は5秒ごとに変わります。
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景色だけじゃない、独特の成り立ちで希少な花が咲く山
尾瀬と聞いて多くの人が思い浮かべるのは尾瀬ヶ原だと思います。その尾瀬ヶ原の両端に、姿かたちの美しい百名山が鎮座しています。一方が至仏山(しぶつさん)、もう一方は燧ケ岳(ひうちがたけ)です。
そして尾瀬を象徴する風景が、タイトル写真1枚目のミズバショウが咲く尾瀬ヶ原とその向こうに見える至仏山です。かつては、尾瀬のポスターや書籍、尾瀬を扱った雑誌記事など、いたるところでこの写真が使われていました。
もちろん、ここに掲載している写真は、そうしたところから拝借したものではなく自分で撮りました。撮影は5月末。ミズバショウの花期は意外に早くて他の高山植物に先駆けて咲きます。
さて、至仏山ですが、なんといっても見た目がカッコいいですよね。尾瀬ヶ原から見ても、燧ケ岳から見ても、裏側から見ても端正な三角形です。標高は2228m、尾瀬ヶ原が1400mなので標高差828mですが、山ノ鼻から直登なので意外にキツく感じます。
また、山全体が蛇紋岩という滑りやすい岩でできています。そして、蛇紋岩は植物が苦手な成分を含んでいるため、それに適応した植物しか生えることができません。その中には、ホソバウスユキソウなど希少な高山植物が含まれています。
山頂からは、尾瀬ヶ原と燧ケ岳を見渡すことができて展望も見ごとです。ただし、尾瀬ヶ原と燧ケ岳を望むなら山頂の少し手前の斜面の方が見通しがよくてお勧めです。
では、至仏山の山頂で撮った360°全天球パノラマ写真をどうぞ。
以下のサムネイルかタイトルをクリック(タップ)するとリンク先にある360°全天球パノラマ写真を見ることができます。PCは全画面表示、スマホは横向きもお勧めです。

至仏山の山頂で全天球パノラマ写真(撮影:2018/7/19)
なお、至仏山の山頂付近で撮ったホソバツメクサの写真を公開しています。
【今週の1枚】至仏山のホソバツメクサ
また、燧ケ岳の記事もあります。
【燧ケ岳】東北の最高峰にして尾瀬全体を見渡せる名山
至仏山へのアクセス
エリア:関東北部

至仏山は、植生保護のため、そして蛇紋岩が滑りやすいため登山道の利用に制限があります。その時期とルートの確認が必要です。なお、山頂部に山小屋や避難小屋はありません。
①群馬県側の鳩待峠(はとまちとうげ)から尾瀬ヶ原西側の山の鼻(やまのはな)に下り、そこから山頂に向かって登る反時計回りのコースが一般的です。ただし、残雪期(例年6月)は通行止めになります。通行止めが解除された後も登り専用で下ることができません。そのため、小至仏山を経由して鳩待峠に戻ります。
②鳩待峠から小至仏山を経由して至仏山の山頂へ至ることもできます。ただし、やはり残雪期は通行止めです。また、山頂から山の鼻へ下ることができないので同じ道で鳩待峠に戻ります。
③西側の湯の小屋温泉から笠ヶ岳を経て至仏山へ至るルートもあります。しかし、距離が長いため通常の登山ペースだと現実的ではありません。
④福島県側から尾瀬に入山した場合は、尾瀬ヶ原を歩いて山の鼻を目指します。歩行中ずっと、正面に至仏山が見えます。そして、山の鼻から至仏山に登って鳩待峠へ行きます。前述のように至仏山の山頂から山の鼻へ下ることはできません。






















