【今週の1枚】ダイヤモンド富士@竜ヶ岳

新年一枚目は、山梨県の竜ヶ岳から見たダイヤモンド富士です。竜ヶ岳は、本栖湖のすぐ南にある標高1485mの山。その山頂から、年末年始にダイヤモンド富士を見ることができます。

昨年末は、東京の高尾山から見たダイヤモンド富士の写真を掲載しましたが、こちらは”夕日のダイヤモンド富士”でした。今回の竜ヶ岳は、”朝日のダイヤモンド富士”です。

「ダイヤモンド富士@高尾山」を見る

高尾山のダイヤモンド富士の記事にも書きましたが、富士山の西側では朝日のダイヤモンド富士を見ることができます。東側は夕日のダイヤモンド富士になります。そして、春分や秋分の時期は、ほぼ真西や真東で見ることができて、冬はより北側に、夏はより南側に観測ポイントが移ります。

高尾山のダイヤモンド富士は、ちょうど冬至のころ。竜ヶ岳のダイヤモンド富士は12月末から1月初旬です。つまり、どちらもダイヤモンド富士のほぼ北限ということになります。

今回の1枚を撮影したのは12月29日。太陽の位置が少し山頂の右に寄っています。ちょうど真ん中に来るのは1月1日、つまり初日の出のタイミングだそうです。しかし元旦は、初日の出のダイヤモンド富士を見るために、たくさんの人が山頂に集まるようなので一足早く年末に撮影してきました。

高尾山のときと同様、今回も露出をアンダーに設定しています。実際は、もっと明るくて手前の笹やぶもはっきり見えるのですが、普通の露出で撮ると太陽が明るすぎて山頂部が白く飛んでしまいます。

それと、ダイヤモンド富士は本当に一瞬です。「わ~、来た来た!」と言っている間にグングン太陽が昇ります。短い時間に、露出を変えながら何枚も撮るのがダイヤモンド富士撮影のコツだと思います。

この時期、本栖湖の日の出は午前6時55分ころ。しかし、太陽が富士山に隠れているため、ダイヤモンド富士が見られるのは7時40分過ぎです。7時から7時半くらいの間は、周囲の山々に順番に日が当たるようすを楽しむことができます。特に、雪をかぶった南アルプスの山々は絶品です。

とはいえ、竜ヶ岳でダイヤモンド富士を見るのは少し大変です。本栖湖の湖畔の駐車場から山頂まで登山道を2時間半くらい登ります。早朝5時ころ出発して、遅くとも7時半までに登りきりたいところ。

そのため、歩き始めは真っ暗ですし、朝の冷え込みも厳しいです。山頂に到着後は、さらに寒いです。ダイヤモンド富士を見るために竜ヶ岳に登るときは、万全の準備で臨みましょう。私が行ったときは、山の上の方ではチェーンスパイクか軽アイゼンが必要でした。

撮影場所:竜ヶ岳山頂
撮影日:2022/12/29

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2024-富士山
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