今や、絶景写真の定番ともいえる”ダイヤモンド富士”。今回は、高尾山の山頂で撮影したダイヤモンド富士の写真です。
もはや説明はいらないと思いますが、ダイヤモンド富士とは朝日や夕陽がちょうど富士山の山頂にかかっている状態。そして、その瞬間を撮影することがブームになっています。
富士山の東側では夕陽のダイヤモンド富士が見られ、西側では朝日のダイヤモンド富士が見られます。春分や秋分の時期は、ほぼ真東や真西から見られますが、夏はより南(緯度が低い)側、冬はより北(緯度が高い)側で見ることができます。
つまり、季節とともにダイヤモンド富士が見られる場所が移動していきます。そのため、ダイヤモンド富士の名所は意外にたくさんあります。山に登らなくても車で行けるところもあります。
東京郊外の高尾山は、富士山の東側、そして富士山より北になるので冬の夕方にダイヤモンド富士が見られます。しかも、それはちょうど冬至のころ。つまり高尾山の山頂は、ダイヤモンド富士が見られる北限のひとつです。
朝日のダイヤモンド富士と夕陽のダイヤモンド富士は、その雰囲気が大きく異なります。朝日の方は、青みが強くて太陽がシャープに輝きます。一方、夕陽の方は撮影方法にもよりますが、たいていオレンジ色に包まれてモワッとした感じになります。
朝日のダイヤモンド富士は「ダイヤモンド富士@竜ヶ岳」で。
さて、今回の1枚は、露出をかなりアンダーにして撮りました。カメラまかせの露出で撮ると、太陽の光が強すぎて富士山の形が分からなくなってしまいます。
なんとか、もっとシャープに撮ろうとしたのですが、ほかの人が撮った高尾山からのダイヤモンド富士も同じようにオレンジ色の世界になっていました。この場所では、このようなダイヤモンド富士(の写真)が標準的なようです。
高尾山は都心から容易にアクセスできることから、ダイヤモンド富士の時期にはたくさんの人が撮影に来ます。午後の早い時間から複数のカメラを三脚に載せてスタンバっている人もいるし、スマホで手軽に撮影している人もいます。
高尾山のダイヤモンド富士は日没なので、当然、その後どんどん暗くなります。お出かけの際は、暖かい服装とヘッドライト(あるいは懐中電灯)をお忘れなく。
撮影場所:高尾山山頂
撮影日:2021/12/21
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