【今週の1枚】伊豆・皮子平の大ブナ

伊豆半島の山といえば、まずは日本百名山にも選ばれている天城山(あまぎさん)だと思います。

実際には、天城山という山の頂上はありません。天城山と呼ばれるエリアに万二郎岳(ばんじろうだけ)と万三郎岳(ばんざぶろうだけ)という2つのピークがあって、万三郎岳が伊豆半島の最高峰で標高1405.6mです。

天城山は、伊豆半島の中央部を東西に走る天城山脈の東側にあって、稜線を西へ進むと八丁池を経て天城峠へと登山道がつながっています。魅力的なコースだと思うのですが、交通の便がイマイチなので、私はまだ歩き通したことがありません。

さて、天城山と八丁池をつなぐ稜線上に戸塚峠というところがあって、そこから北側に少し下ると皮子平(かわごだいら)と呼ばれる場所があります。

その皮子平の端に立つのが、今週の1枚に選んだ「伊豆の大ブナ」です。この写真を撮ったころは、ブナの根元まで行って触ることができたのですが、その後の写真を見ると今は木の周りに柵があるようです。

現在、どうなっているか確認していないのですが、素晴らしいブナであることは変わらないでしょう。ブナは日本海側に多いとされますが、太平洋に突き出した温暖な伊豆半島にも、こんな立派なブナがあるんですね。単に大きいだけでなく、姿かたちの美しさも抜群だと思います。

私がここを訪れたのは、新緑がまぶしい5月下旬でした。天城高原駐車場から万二郎岳に登り、そのまま万三郎岳を経て戸塚峠まで稜線を進みました。途中にもブナやヒメシャラの林が広がっていて、とても気持ちいい山歩きを楽しむことができました。

ただ、そんなに難しい山ではないのですが往復で一日かかりました。反対側の八丁池や天城峠、北側の筏場(いかだば)方面からのアプローチも可能ですが、交通の便が悪いのが難点で、やはり往復一日みておく必要がありそうです。

撮影場所:伊豆半島・皮子平
撮影日:2003/5/23

ここへ行くのに最適な地図は、
2024-伊豆
[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。

大台ケ原・正木嶺の朝【今週の1枚】大台ケ原・正木峠の朝

吹割の滝【今週の1枚】東洋のナイアガラ・吹割の滝

関連記事

  1. 尾瀬ヶ原に群生するカキツバタ

    【今週の1枚】カキツバタが群生する尾瀬ヶ原

    7月、山は初夏です。そして、夏山シーズンが始まる時期です。実際には、梅雨が…

  2. 大台ケ原・正木嶺の朝

    【今週の1枚】大台ケ原・正木峠の朝

    紀伊半島にある大台ケ原は、屋久島と並んで日本で最も雨が多い地域といわれます…

  3. 立山の地獄谷

    【今週の1枚】立山の地獄谷

    日本三霊山といえば、富士山、白山、そして立山。今回は、その立山に実在する地…

  4. 冬の沢を覆う丸い雪

    【今週の1枚】冬の沢を覆う丸い雪

    今回の写真は、沢の上に積もった雪の景色です。おそらく雪の下に石があるのでし…

  5. 槍のテン場から望む夕方の空

    【今週の1枚】槍のテン場で宇宙に近い絶景

    この写真を見て「あ、あそこだ!」と分かる人は、相当の山好きだと思います。ま…

  6. 富士山八合目のシュールな空

    【今週の1枚】富士山八合目のシュールな空

    この写真は、富士山の八合目付近にある山小屋の前で撮った夕方の景色です。…

  7. 鏡池越しに見る戸隠山本院岳

    【今週の1枚】鏡池越しに見る戸隠山本院岳

    手前の池は、鏡池(かがみいけ)といいます。長野県の戸隠山の南側にある人工的…

  8. ダイヤモンド富士@竜ヶ岳

    【今週の1枚】ダイヤモンド富士@竜ヶ岳

    新年一枚目は、山梨県の竜ヶ岳から見たダイヤモンド富士です。竜ヶ岳は、本栖湖…

おすすめ記事

  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP