この白い植物は、”ギンリョウソウ”(銀竜草)です。別名”ユウレイダケ”、英語では”インディアンパイプ”というそうです。
見た目のインパクトはなかなかですが、山歩きをしている人なら知っている人が多いのではないでしょうか。5~7月ころ、湿気の多い山中で見ることができます。私もこの時期に、いくつかの山で見たことがあります。
この写真は、奥秩父の八丁坂で撮りました。
奥秩父には甲武信ヶ岳という百名山があります。そして、長野県側から千曲川水源地を経由して甲武信ヶ岳を目指すときは毛木平(もうきだいら)からスタートするのが一般的です。
毛木平から甲武信ヶ岳へ行くルートはもうひとつあります。まず、長野と埼玉の県境にある十文字峠に上がり、尾根伝いに縦走するコースです。そして、毛木平と十文字峠の中間に八丁坂という急斜面があって、つづら折りの登山道が続きます。今回の写真は、その途中で撮りました。
あまり知られていないように思うのですが、実は奥秩父は苔が多いエリアです。このときも、苔の写真を撮りながら八丁坂を下っていたのですが、その途中で真っ白なギンリョウソウを発見。しっかりカメラに収めました。
さてギンリョウソウですが、キノコの仲間ではなくツツジ科の植物に分類されています。色が白いのは色素がないから。そのため、自分で光合成ができません。地中の菌類から栄養を吸い取っていて、こうした植物を”腐生植物”というそうです。
初夏の登山道で見かけることが多いので、足元に気をつけて探してみてはいかがでしょうか。苔が密集した場所の、少し奥まったところに生えている確率が高いように思います。
撮影場所:奥秩父・八丁坂
撮影日:2023/7/3
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