昨年は、春の象徴してソメイヨシノの写真を掲載しました。今年も桜の写真を1枚選びました。
桜というと、ほとんどの人がソメイヨシノ(染井吉野)を思い浮かべると思います。実際、街中で見る、いわゆる”サクラ”の花は、ほとんどがソメイヨシノです。
でも桜は、もともと生えていた野生種だけで10種類くらいあって、それらを交配して作られた桜は数百種もあるそうです。
ソメイヨシノも、江戸時代にオオシマザクラとエドヒガンという2種類の桜を交配して作られた人工的な桜です。しかも、すべて接ぎ木や挿し木で増やしたものなので、日本中のソメイヨシノが同じ遺伝子を持つクローンです。自分で芽を出したソメイヨシノは1本もないんですね。
さて今回の桜ですが、私はヤマザクラだと思っていました。ソメイヨシノは先に花が咲いて、花と入れ替わるように葉が出てきます。このような桜を「うば桜」といいます。
一方、ヤマザクラは花と葉が同時に出てきます。改めて写真を見ると満開の花と薄茶色の葉っぱが写っていますよね。薄茶色なのは、生まれたばかりだから。葉っぱの赤ちゃんですね。
この写真は昭和記念公園で撮ったものですが、春の低山ではこのように葉と一緒に白い花を咲かせている桜を見かけます。それが、ヤマザクラだと思っていました。
でも実際には、いわゆる”山桜”は山に生える野生種の総称で、ヤマザクラとして分類される桜はピンクの花をつけるらしい。いや、でも白い花をつけるヤマザクラもあるらしい。ということで、話が複雑でよく分かりませんでした。
ただ、ヤマザクラの花言葉は「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」だそうです。というわけで、この記事のタイトルを「ヤマザクラ微笑む」にしました。
とはいえ、公園で管理されている白い桜なので、もしかしたらオオシマサクラなど別の桜かもしれません。ちなみに、オオシマサクラの花言葉は「純潔」「心の美しさ」です。いずれにしても、清く美しいということですね。
撮影場所:国営昭和記念公園
撮影日:2003/4/11
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