今回は、12月中旬に高尾山の麓(ふもと)で撮ったモミジの写真です。この写真は、高尾山の記事にも載せましたが、個人的に気に入っているので今週の1枚にも再掲載です。
東京郊外の高尾山が最も賑わうのは11月の紅葉シーズン。もともと登山者が世界一多い山なので、この時期の混雑ぶりは大変なものです。とはいえ、さすがに12月になると山の紅葉は終わって冬枯れの景色に変わります。
しかし近年は、東京の紅葉が終わるのは12月中旬、だいぶ遅くなりました。高尾山がある八王子は都心より冷えるのですが、それでも山麓では紅葉の名残が残っていたりします。
高尾山は、京王線の高尾山口駅まで電車で行くのが一般的です。改札を出て、歩道を5分ほど歩くと登山口兼ケーブルカー乗り場がある広場に着きます。この歩道を”もみじ通り”というようなのですが、地元民の私でも「え、そんな名前があったの?」という感じ。
ではありますが、今回の写真は、まさにこの”もみじ通り”で撮ったもの。確かに、この年の最後の紅葉をカメラに収めることができました。シチュエーションとしては、普通に観光客が行き来する歩道で手持ちで数枚撮影した中の1枚です。
使ったカメラは、CanonのEOS D60というデジタル一眼レフ。2002年の発売で、デジタル一眼レフカメラとしては初期のモデルです。当時は高性能機でしたが、有効画素数はたったの630万画素で現在のコンデジと比べても見劣りします。
でも、写真としてはイイ感じじゃないですか? 実は、レンズに理由があります。この写真は、解放F値1.4の50mm単焦点レンズで撮りました。D60の撮像素子(CMOS)はAPS-Cサイズなので、焦点距離が実質的に1.6倍になり80mmに相当します。
私は当時、このレンズが大好きで、さまざまなものを撮っていました。といっても、ほとんど草花や葉っぱの類ですが。
断言しますが、良い写真を撮るのに高価なカメラは必須ではありません。それより、レンズです。カメラ本体は入門機でも、高性能なレンズがあればいい写真を撮ることができます。
花や人物の写真では、一点にピントを合わせて背景や手前が大きくボケた雰囲気のある撮影法が定番です。そして、こうした写真を撮るときは解放F値が明るい(数字が小さい)レンズを使います。ズームレンズではなく単焦点レンズがベストです。
そして、カメラの設定を「絞り優先オート」にして、絞りの数字を小さくして撮影するとピントが合う範囲が狭くなって背景が大きくボケます。逆に、F値を大きくするとピントが合う(合っているように見える)範囲が前後に広くなって背景のボケが少なくなります。
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを持っている人は、ぜひ一度、明るい単焦点レンズを使ってみてください。普通に撮るだけで写真の腕が上がった気がします。というか、レンズが勝手にいい写真を創ってくれる感じで撮影がグッと楽しくなります。
撮影場所:高尾山の山麓(もみじ通り)
撮影日:2004/12/14
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