【大岳山】東京で唯一の二百名山はユニークな形で人気

大岳山タイトル大岳山(おおだけさん)は、御前山(ごぜんやま)、三頭山(みとうさん)と合わせて奥多摩三山と呼ばれます。その中で、最も目立つのが大岳山です。

大岳山タイトル写真1写真1:東京・あきる野市から見た朝の大岳山(中央のピーク)。多摩地区では大岳山が見える場所が多く、里に近い山を実感する。(撮影:2019/4/9)

大岳山タイトル写真2写真2:東京・八王子市内から見た夕方の大岳山(中央のピーク)。左側の少し低く見える山は御前山。手前の川は多摩川ではなく浅川。(撮影:2021/8/10)

奥多摩三山タイトル写真写真3:山梨県の大菩薩峠から見た奥多摩三山。左から御前山、大岳山、三頭山。西側から見ると、大岳山が最も遠い。(撮影:2018/10/30)

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初心者も登れて、奥多摩、富士山、丹沢が見える山


東京の西部に広がる奥多摩は、首都圏から近いこともあって登山者が多いエリアです。ひとくちに奥多摩といっても、実は意外に広くて人気の山がたくさんあります。

北側は、埼玉県との境に長い尾根が続いています。中央部には、JR青梅線の終点・奥多摩駅から石尾根と呼ばれる長い尾根が伸びています。石尾根を歩き通すと東京の最高峰・雲取山へと至ります。

そして奥多摩湖と、そこから流れる多摩川の南側には、御岳山(みたけさん)や奥多摩三山があります。

奥多摩三山は、東側から大岳山(標高1266m)、御前山(標高1405m)、三頭山(標高1531m)の順で並んでいます。それぞれ個性があって、大岳山は奥多摩(東京)で唯一の二百名山。御前山は端正な姿が美しく、三頭山は檜原(ひのはら)都民の森として整備されています。

どれも基本的に日帰りの山ですが、なかでも行きやすいのが大岳山だと思います。信仰と観光の山である御岳山から片道2時間くらい、登山道も整備されているので初心者にもお勧めです。

山頂は南西側の展望がよくて、奥多摩の南部、大菩薩嶺、富士山、丹沢山塊などを見ることができます。では、山頂からの360°全天球パノラマ写真をどうぞ。

※画面左下のTHETAの文字をクリック(タップ)すると、よりワイドな画面で見ることができます。

この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA

大岳山の山頂で全天球パノラマ写真(撮影:2019/4/9)

この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA

大岳山の山頂で全天球パノラマ写真(山名ガイド入り)

大岳山は多摩地区のあっちこっちからよく見えるし、東京23区からも見えることがあります。その形が分かりやすいため、奥多摩の山の目印になっています。山好きの知人も「奥多摩の山を見るときは、まず大岳山を探して、そこを起点に周囲の山を特定する」といっていました。

高尾山から見た大岳山

高尾山の山頂付近から見た大岳山

陣馬山から見た大岳山

陣馬山の山頂付近から見た大岳山

御前山から見た大岳山

御前山の避難小屋前から見た大岳山

不思議なことに、どこから見ても独特の山容が同じように見えます。さすがに西側から見ると左右逆転しますが、それでも分かりやすさは変わりません。

東京(特に多摩地区)で西に山並みが見えたら、それは奥多摩です。そしたら、まずは大岳山を探してみてください。

大岳山へのアクセス

エリア:関東南部・奥多摩

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①最も一般的なルートとしては、まず御岳山に登る。登山口までは、JR青梅線の御嶽駅からバス。御岳山にはケーブルカーがあって、山頂部には宿坊が建ち並んでいる。そこから先は、ロックガーデンまたは鍋割山を経て大岳山へと登山道を歩く。最後、山頂の手前に急坂があるが、その距離は短い。

②少し山歩きに慣れた人なら、JR青梅線の終点・奥多摩駅から鋸尾根または鋸山林道を登って鋸山(のこぎりやま)へ。そこから平坦な稜線を1時間半ほど歩くと大岳山に着く。ただし鋸尾根は、かなりの急登。

③上記2つのルートを組み合わせて、御岳山から大岳山へ、そして鋸山から奥多摩駅へ下る。あるいは逆に、奥多摩駅から鋸山、大岳山、御岳山へと縦走すると、日帰りの山歩きに程よいコースになる。

④東側の養沢(大岳鍾乳洞)から沢沿いに上がるルートや、南側の尾根に上がって大岳山を目指すルートもある。

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