山梨、埼玉、長野の3県境にある甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、日本百名山であるだけでなく、日本一長い川の水源がある山としても知られています。
甲武信ヶ岳山頂の西側から染み出た水が沢になり、長野県では千曲川(ちくまがわ)と呼ばれ、新潟県に入ると信濃川(しなのがわ)に名前を変えて日本海にそそぎます。全長は367kmです。
甲武信ヶ岳は3県境の山ということもあって、東西南北から山頂に向けて登山道が伸びています。ポピュラーなのは南側の西沢渓谷から登るコースでしょう。次いで北側の毛木平(もうきだいら)から行くコースだと思います。
毛木平から甲武信ヶ岳へ至るルートは、尾根と谷、2つのコースがあります。
尾根コースは、まず十文字峠に上がって、埼玉と長野の県境を南へ進みます。甲武信ヶ岳の手前で埼玉県の最高峰・三宝山(さんぽうさん)を通過するアップダウンの多いコースです。
もうひとつの谷コースは、毛木平から「千曲川源流遊歩道」という道を行きます。といっても普通の登山道なのですが、なだらかで整備されているので気持ちよく歩くことができます。
今回の写真は、このコースの途中で撮影しました。空に向かって真っすぐ伸びる木はカラマツだと思います。気持ちいい夏の朝、気持ちいい登山道を写し撮ることができました。
とはいえ、撮影したのは7月初旬、本来なら梅雨の真っ最中です。このときは、たまたま晴れだったのでテントを背負って甲武信ヶ岳へと向かいました。
この道を奥へ奥へと歩いて行くと、やがて「千曲川信濃川水源地」という標識がある場所に着きます。そして、その脇にある小さな湧水が千曲川(信濃川)の最初の一滴です。
そこを過ぎると登山道が一気に傾斜を増して、甲武信ヶ岳の山頂まで厳しい登りが続きます。
水源地と甲武信ヶ岳に関しては、以下の記事も参照してください。
【甲武信ヶ岳】山頂から八ヶ岳に沈む夕日を望む絶景
撮影場所:千曲川源流遊歩道
撮影日:2023/7/2
※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。