尾瀬には複数の入山口がありますが、私が最も多く利用しているのは群馬県側の鳩待峠(はとまちとうげ)です。
シーズン中、かなりの日数がマイカー規制となっているため、たいてい戸倉の駐車場に車を停めて乗合バスに乗ります。この写真を撮った日も、始発のバスで鳩待峠へと向かいました。
尾瀬ヶ原は山に囲まれた盆地のような場所です。そのため、まず鳩待峠から1時間ほど登山道を下ります。さほど急な坂ではないのですが、帰りには疲れた足で登り返すことになります。
このときも、早朝から勇んで登山道を下って行きました。しかし、尾瀬ヶ原に着くと残念ながら湿原全体が霧に包まれていました。時刻は午前7時前、こんな感じです。
それでも、あきらめずに上田代から中田代の方へ木道を歩いていくと、突然、霧が晴れて青空が見えてきました。その瞬間を撮ったのが、この写真。まったく見えなかった燧ケ岳も少しずつ姿を現しました。それが、午前7時20分くらい。
そして、今週の1枚を撮ったのが午前8時過ぎです。すっかり夏景色ですね。
私は尾瀬ヶ原に降りていたので霧に包まれましたが、おそらく燧ケ岳や至仏山から見下ろすと、湿原全体を霧が覆う幻想的な風景を見ることができたのではないかと思います。
山では、同じ山域にいても、わずかな場所や時間の違いで見える景色がまったく違うことが往々にしてあります。ある程度は予測して行動しますが、最終的には運としかいえません。やはり絶景は、出会うものだと改めて思います。
最後になりましたが、池塘(ちとう)とは湿原の中にある大小さまざまな池や水たまりです。尾瀬には1800以上あるといわれますが、雪解けの時期は多くの池塘がつながって尾瀬ヶ原の大部分が湖のように感じられることもあるようです。
撮影場所:尾瀬ヶ原
撮影日:2018/7/19
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