【今週の1枚】秋色の金峰山稜線

今回は、9月末に金峰山(きんぷさん/きんぽうさん)の山頂付近で撮影した写真です。

日本一早い紅葉は、北海道の大雪山と北アルプスの涸沢(からさわ)だといわれています。どちらも、9月末から10月初めがピークです。

しかし、9月も後半になると各地の山で紅葉や黄葉が始まっているように思います。実際、この写真は9月26日に金峰山の山頂付近で撮ったものですが、すでに十分に秋色ですね。

金峰山は、山梨県と長野県の境にあります。奥秩父の名峰のひとつで標高は2595m、意外に高い山です。山頂の脇に五丈岩(ごじょういわ)と呼ばれる大きな岩があって、この山のシンボルになっています。

今回の写真は、その五丈岩の裏手で撮影しました。手前のピークは山頂ではありません。右奥にギザギザの稜線が見えますが、このあたりが千代の吹上です。その辺も含めて、金峰山に関しては以下の記事を参照して頂ければと思います。

【金峰山】奥秩父の盟主、その山頂で見る五丈石と360度の絶景

見てのとおり、稜線がガスに包まれていて展望はありません。でも、これがリアルな山の姿ではないかという気もします。

以前、ある登山ガイドの方がテレビで「いつも山を歩いている者の実感として、山では晴れと曇りと雨が3分の1ずつ」と言っていました。でも、実際にはどうでしょう。山頂部だけガスガスというケースがけっこう多いように思います。

海を渡ってきた風が山にぶつかって上昇気流になる。あるいは平野部で湿度を蓄えた空気が山にあたって上昇気流になる。すると、里は晴れていても稜線には雲が湧きます。山があれば雲ができるのが自然の摂理でしょう。

もちろん青空の写真は魅力的です。私は青空が大好きです。でも、ガスに巻かれた景色も、これはこれで地球の営みが作り出した絶景だと思います。見事な一瞬ではないでしょうか。

撮影場所:金峰山の山頂西側
撮影日:2002/9/26

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