【今週の1枚】尾瀬ヶ原の霧が晴れる瞬間

山へ行くと、霧に包まれることがよくありますね。山用語ではガスといいますが、実際には雲の中にいる状態です。たいてい、視界は数十メートル。足もとの登山道や近くの木々は見えても、周囲の景色は見えません。

そして、これまたよく見るのが山と山の間の谷に雲が広がっている景色。自分より下に雲海がある状況です。山の上は晴れていて絶景でも、このとき谷にいたらガスの中、谷から山は見えていません。

さて、今回の写真は尾瀬ヶ原です。尾瀬ヶ原の標高は約1400m、そして周囲を2000m前後の山に囲まれています。つまり窪地で、ここにガス(霧)が溜まると、ほとんど逃げ場がありません。

至仏山や燧ケ岳からガスに覆われた尾瀬ヶ原を見下ろすと、これはこれで幻想的でよい景色だと思います。でも、尾瀬ヶ原にいると、けっこう悲しいです。周囲の景色が何も見えません。楽しみは、木道から見る高山植物くらいでしょうか。

今回の写真を撮った日は、朝一番のバスで戸倉から鳩待峠へ行って山の鼻へ下りました。しかし、尾瀬ヶ原はガスで真っ白。それでも、いくつかある撮影スポットを目指して中田代あたりを歩いていました。

すると、午前7時すぎ、突然空の片側が明るくなりました。見上げると、どんどん青空が見えてきます。その瞬間を撮ったのが今回の一枚です。

山の上で、ガスや雲が切れて遠くの山が見えてくる、といったことはときどき経験します。でも、このように湿原で右から左へ幕が開くようにガスが消えていく様子を見たのは初めてでした。

この後は、燧ケ岳も至仏山もよく見えました。

撮影場所:群馬県・尾瀬ヶ原
撮影日:2018/7/19

ここへ行くのに最適な地図は、

[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。

尾瀬ヶ原に群生するカキツバタ【今週の1枚】カキツバタが群生する尾瀬ヶ原

立山から見下ろした黒部湖【今週の1枚】立山から黒部湖を見下ろす

関連記事

  1. 千曲川源流遊歩道

    【今週の1枚】千曲川信濃川水源地へ続く森

    山梨、埼玉、長野の3県境にある甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、日本百名山であ…

  2. 達磨山の中腹から駿河湾を見下ろす

    【今週の1枚】達磨山の中腹から駿河湾を見下ろす

    伊豆半島の北西部にある達磨山(だるまやま)は展望がいい山として知られていま…

  3. 青田超しに望む夏の鳥海山

    【今週の1枚】青田越しに望む夏の鳥海山

    中央に見える山は鳥海山です。秋田と山形の県境(山頂は山形県)にそびえる名峰…

  4. ソメイヨシノ

    【今週の1枚】春の象徴・ソメイヨシノ

    今回は、桜の花です。撮影場所は東京・世田谷区。特に桜の名所でもなければ大き…

  5. 大江湿原のニッコウキスゲ

    【今週の1枚】大江湿原を埋めるニッコウキスゲ

    尾瀬というと、圧倒的に尾瀬ヶ原のイメージだと思いますが、ほかにも中小の湿原…

  6. 富士山に沈む夕日

    【今週の1枚】富士山に沈む夕日

    今回の1枚は、タイトルの通り富士山に沈む夕日です。このサイトでは定番となり…

  7. 戸隠高原の古池から戸隠山を望む

    【今週の1枚】早春の戸隠高原・古池

    4月下旬、里山や低山は新緑の時期を迎えていますが、標高の高い山にはまだ雪が…

  8. 天気が崩れ行く冬の明神岳

    【今週の1枚】天気が崩れ行く冬の明神岳

    この山は、北アルプスの穂高連峰の一角にある明神岳です。撮影は2月の後半、ま…

おすすめ記事
  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP