【今週の1枚】屋久島・淀川の朝

山が好きな人、自然が好きな人なら、誰もが憧れる(と思う)屋久島。縄文杉や苔の森、あるいは巨大な花崗岩がゴロゴロした山の姿をイメージする人が多いと思いますが、今週は爽やかな水辺の景色をお届けしたいと思います。

私が屋久島へ行ったのは、2000年5月。登山ツアーに参加して、日帰りで宮之浦岳に登りました。安房に宿をとり、当日はマイクロバスで淀川登山口へ。この”淀川”ですが、屋久島では「よどごう」と読みます。

登山口から1時間弱で、淀川にかかる橋を渡ります。そのとき「あ、キレイだな」と思って何気なく撮った1枚がこの写真。そのときは、ほとんど意識しなかったのですが、あとで見ると逆光に輝く若葉や着生植物が絶妙でした。

使用したカメラは、オリンパスのCAMEDIA C-2020ZOOMです。CCDは1/2型(インチ)で総画素数211万画素、レンズは35mm換算35~105mmの3倍ズームでF2.0~2.8。プログラムオート、絞り優先オート、シャッター速度優先オート、マニュアルに対応した本格的なデジタルカメラでした。そして、色味がニュートラルで鮮やかな点も気に入っていました。

私は、このカメラで絞り優先やF値、マクロといったネイチャーフォトの基本を学び、その後、デジタル一眼レフカメラへとステップアップしました。ただし、この写真はプログラムオートで撮っています。何も考えずに、たった1枚だけ撮った逆光写真がこの絶妙な露出。今でも、いいカメラだったなぁ~と思います。

さて、その後、花之江河(はなのえごう)を通過して宮之浦岳へ。運よく山頂まで天気がもって、到着したときは永田岳が見えました。すぐに雲が湧いて展望がなくなりましたが、下山するまで雨具不要でした。「ひと月に35日雨が降る」と言われる屋久島では、かなり幸運だったと思います。

ほかにも屋久島らしい写真をたくさん撮ったのですが、この旅のマイベストはこの”朝日に輝く淀川”です。

撮影場所:屋久島・淀川
撮影日:2000/5/7

ここへ行くのに最適な地図は、

[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。
 

北岳ノ肩タイトル写真1【北岳ノ肩】標高3000mの稜線が朝日に染まる絶景

大菩薩嶺・上日川峠のブナ【今週の1枚】大菩薩嶺・上日川峠のブナ

関連記事

  1. 森で見つけた天然の苔玉

    【今週の1枚】森で見つけた天然の苔玉

    苔玉(こけだま)って、いいですよね。機会があれば作ってみたいと思ってるので…

  2. 石鎚山山麓の紅葉

    【今週の1枚】石鎚山山麓の紅葉

    石鎚山(いしづちさん)は、西日本で最も高い山とされています。西日本の範囲は…

  3. ニッコウキスゲ咲く尾瀬の大江湿原

    【今週の1枚】ニッコウキスゲ咲く尾瀬・大江湿原

    "尾瀬"と聞いて、多くの人がイメージするのは尾瀬ヶ原だと思います。もう少し…

  4. 【今週の1枚】奥秩父のギンリョウソウ

    この白い植物は、"ギンリョウソウ"(銀竜草)です。別名"ユウレイダケ"、英…

  5. 厳冬期の西穂高岳

    【今週の1枚】厳冬期の西穂高岳

    冬の北アルプス、それは登山者にとって憧れの領域のひとつではないでしょうか。…

  6. 大台ケ原・正木嶺の朝

    【今週の1枚】大台ケ原・正木峠の朝

    紀伊半島にある大台ケ原は、屋久島と並んで日本で最も雨が多い地域といわれます…

  7. 初冬の淵 in 奥多摩

    【今週の1枚】初冬の淵 in 奥多摩

    この写真は、こちらで紹介した海沢大滝へ行く途中で撮影したものです。奥多摩三…

  8. 立山の浄土山から五色ヶ原と薬師岳を望む

    【今週の1枚】浄土山から五色ヶ原と薬師岳を望む

    「梅雨明け十日」という言葉があります。梅雨(つゆ)が明けると、その後10日…

おすすめ記事
  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP