「梅雨明け十日」という言葉があります。梅雨(つゆ)が明けると、その後10日間くらい安定した晴天が続くという意味です。このときから、いよいよ本格的な夏山シーズンが始まります。
最近は気候が不安定で、梅雨入りも梅雨明けも極端に早かったり遅かったり、発表後に変更されたりもしますが、やはり梅雨明け、そして夏山本番と聞くとウキウキします。
今回の写真を撮ったのは7月末。夏山の景色を求めて立山へと向かいました。初日の朝、みくりが池で立山を撮影してから浄土山を目指しました。
室堂平からダラダラの坂道を登っていくと、浄土山の右側に展望台があります。そこからも、今回の写真と同じような景色が見えます。
しかし今回の写真は、展望台の手前を左に折れて浄土山の山頂へ至る急登の途中で撮ったものです。たぶん、かなり上がったところだったと思います。
撮影時刻は9:55、展望台から見たときより雲が増えています。しかし、午前中から沸き立つ雲に夏らしさを感じたのでこの写真を選びました。
画面の左側、ゆるやかな斜面に緑の平原が広がっています。ここが五色ヶ原。その奥、雲に隠れそうな山が薬師岳です。よく見ると、北薬師岳と双耳峰になっているのが分かります。
五色ヶ原の手前の茶色い崖から画面右の雲の下あたりが立山カルデラです。そのずっと向こう、薬師岳の右奥に有峰湖があるはずですが雲海の下で見えません。
このあと、浄土山から一ノ越を経て立山を周遊したのですが、昼頃には雲が広がって期待した景色は撮れませんでした。しかし、それも含めて夏らしい登山を経験することができました。
撮影場所:立山・浄土山の中腹
撮影日:2018/7/31。
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