この写真は、月山の姥沢登山口からリフトを使わず牛首下へ歩いて登る途中で撮りました。何度も振り返って、高度を上げながら撮った写真の中の1枚です。
私が山で写真を撮り始めたころ、山写真は空をギリギリまで狭くして山を大きく写す構図が主流でした。確かに、そのように撮影された写真は迫力があります。
しかし、山で撮影を続けて行くにつれて、特に最近は自分の感覚が変わってきました。山そのものより、その上に広がる大きな空、そしてその先にある宇宙を感じることが増えてきました。
今回の1枚も、以前の山写真の常識からしたら「何を撮っているのか分からない写真」と言われるかもしれません。でも、私は最近、こういう写真が気に入っています。
手前に広がる月山中腹の緑、なだらかですね。その向こうに、たなびく雲があって、朝日連峰の山並がアタマを出しています。そして、その上に真っ青な空が広がっています。
山で見る青空は、本当に宇宙に近い感じがします。特に、写真で撮るとそう見えます。なんだか、月山や朝日連峰が宇宙と対話しているような感じがしてきます。
山は大きい。登っていると、特にそう感じます。でも、地球サイズで見たら、宇宙と比較したら、そんなでもないかなという気がします。山も、地球を構成する要素のひとつにすぎない、なんて。
最近は、自分は「山に登ることで、山で写真を撮ることで、サムシング・グレートの存在を感じたいのかな」なんてことを思ったりします。
月山の山頂からの展望は、以下の記事でご覧いただけます。
撮影場所:月山の中腹・牛首下あたり
撮影日:2023/8/11
ここへ行くのに最適な地図は、
[PR]この地図をAmazonで見る。
※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。