山は、見る方向によって形が変わります。山が好きな人なら、ご存じのことだと思います。そして、よく知っている山でも、普段は見ない方角から見ると「あれ、あの山は何だろう?」といったことになったりします。
このサイトで何度も登場している八ヶ岳ですが、分かりやすいのは東側や西側から見た横長の景色だと思います。たとえば、この写真は霧ヶ峰から見た八ヶ岳連峰です。
方角だけでなく、見上げる角度によっても山の形が変わることがあります。
こちらの写真の右上に写っている船の艦橋のような山並、これも八ヶ岳です。北岳の山頂近くで撮ったものですが、南アルプス北部からはこんな風に見えるんですね。
一方、今回の1枚も、八ヶ岳を南側から見たものです。山梨県の韮崎市、甘利山の東側で撮影しました。方角としては北岳とあまり変わらないのですが、かなり標高が異なります。それだけで、まったく山の印象が違います。
実は、この日、別の山を撮るためにこの場所へ行きました。そして「あれ、こっちにも恰好いい山があるな」と思ったものの、地図で確認するまで八ヶ岳だとは思いませんでした。
でも、この辺りに住んでいる人からしたら、八ヶ岳といえばこの形なんでしょう。ひとつの山にも、いろいろな形がある、いろいろな表情がある。なんか、深いですね。
撮影場所:山梨県・韮崎市内
撮影日:2021/11/11
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