【今週の1枚】南アルプス・大樺沢の清流

大樺沢(おおかんばさわ)は、日本第2位の高峰・北岳を流れ下る沢です。

北岳に関する記事は、こちら。
【北岳】日本第2位の高峰で富士山を眺める絶景
【北岳ノ肩】標高3000mの稜線で山々が朝日に染まる絶景

北岳への登頂ルートとして最もポピュラーなのが、広河原(ひろがわら)までバスで入り、この大樺沢を登っていくコースです。

実際には、八本歯(はっぽんば)のコルと呼ばれる稜線まで大樺沢を上り詰めるルートと途中の二股(ふたまた)から主稜線を目指すコース、白根御池小屋を経由して主稜線に上がるルートがあります。白根御池小屋を経由するコースはすぐに大樺沢から離れるのですが、登り始めはどのコースでも大樺沢の横を歩きます。

※2023年、2024年、大樺沢ルートは通行できません。北岳へは、白根御池小屋を経由するルートで登頂できます。

この写真を撮ったのは、広河原から歩き始めて少し登ったところです。夏の盛りを迎えて緑は濃いですが、大樺沢の上流部にはまだ雪渓が残っていて、その雪解け水がすごい勢いで流れ落ちています。

大樺沢の雪渓

大樺沢の上流部に残る雪渓(今週の1枚と同日に撮影)

 大樺沢は、この少し下流で野呂川に合流します。野呂川の源流域は北岳の西側で、そこから北岳の北側をぐるっと回り、北岳の東側を南へと流れています。

そして、しばらく下って早川町に入ると名前が早川に変わります。早川は、身延町で富士川(ふじかわ)に合流し、やがて静岡県に入って最後は駿河湾へと流れ込みます。

ちなみに、富士川の源流域も南アルプスの北部で、甲斐駒ヶ岳に近い鋸岳の辺りとされています。上流部では釜無川(かまなしがわ)と呼ばれていて、そのまま甲府盆地を南北に貫き、盆地の南端で笛吹川(ふえふきがわ)と合流すると富士川になります。

山の名前も変化したり、同じ山に複数の名前があることがありますが、川は流れの途中で名前が変わることも多く、源流域が意外な場所だったりして興味が尽きません。

撮影場所:南アルプス・大樺沢
撮影日:2017/8/1

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2024-北岳・甲斐駒
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