【今週の1枚】冬晴れの穂高連峰

前回は、氷結した平湯大滝の写真を掲載しました。その写真を撮った翌日、私たちは徒歩で上高地へと向かいました。今回は、その途中で撮影した冬晴れの穂高連峰です。

前回も書いたように、このとき私は雪山初心者向けツアーに参加していました。中の湯のバス停まで車で送ってもらい、そこから釜トンネルを徒歩で抜けて上高地(河童橋)まで散策しました。雪山というより冬山装備を身につけて雪原歩きを体験するツアーです。

時期は2月後半、まだまだ真冬です。北アルプスなど日本海側の山々は、冬は雪で真っ白になりますが、それはそれだけ雪の日が多いということ。しかも、雪をもたらす北西からの季節風が強く吹きます。

当然、山へ行こうとしても悪天候に阻まれて入山できない日が多い。この時期に雪山へ登るなら、経験豊富なエキスパートに導いてもらう必要があるし、自分も相応の経験を積まないとついていけないでしょう。この体験ツアーは、その入口の入口でした。

さて、日本海側でも春が近づくにつれて移動性高気圧が周期的に来るようになって、少しずつ晴れる日が増えるそうです。この日は、まさにそんな幸運に恵まれた日でした。

歩くと意外に長い釜トンネルを抜けて少し進むと、いきなり今回の写真のような景色に遭遇しました。ツアーの参加者全員、歓喜です。ここから梓川に沿って、少しずつ変化する冬の穂高連峰を堪能しました。

しかし、河童橋に到着したころには早くも天気が下り始めて、明神岳の上に笠雲がかかってきました。そして帰路につくころには、空全体がどんより白くなっていました。その時の様子は、こちらで。

それでも、あらかじめ日程が決められたツアーに参加して、半日とはいえ冬の絶景を見て撮ることができて嬉しかったです。まさに、ビギナーズラックだったと思います。

撮影場所:上高地・大正池の近く
撮影日:2001/2/21

ここへ行くのに最適な地図は、

[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。

天狗岳タイトル写真3【天狗岳】2つの山頂で春雪の八ヶ岳を展望する

冬の上高地で遭遇したニホンカモシカ【今週の1枚】ニホンカモシカ in 冬の上高地

関連記事

  1. 黄葉の額縁から見る上高地

    【今週の1枚】黄葉の額縁から見る上高地

    このように木の葉に縁どられた景色は、風景写真の定番構図のひとつだと思います…

  2. 雪の涸沢に朝日が射す!

    【今週の1枚】雪の涸沢に朝日が射す!

    前回に続いて、雪の涸沢の写真です。2023年5月1日、私は雪景色の…

  3. 朝日に輝く阿武隈川

    【今週の1枚】朝日に輝く阿武隈川 from 蔵王…

    日本は島国なので、山から海が見えるのは、そんなに珍しいことではありません。…

  4. 冬晴れの愛鷹山

    【今週の1枚】冬晴れの愛鷹山

    今回の写真は、愛鷹連峰の南斜面で撮ったものです。撮影日は1月4日、雲はあり…

  5. 光り輝くブナの若葉

    【今週の1枚】光り輝くブナの若葉

    5月、北アルプスなどの高山は、まだまだ雪がたっぷりですが、里山から低山は新…

  6. 母子島遊水地から見た筑波山

    【今週の1枚】逆さ筑波山と朝日の絶景

    今回は、茨城県の筑波山です。標高は876mと低いですが、歴史ある名山として…

  7. 北アルプスの硫黄岳

    【今週の1枚】北アルプスの硫黄岳

    正面の茶色い山は、北アルプスの硫黄岳です。正確には、茶色い山肌の左上にある…

  8. 木の幹に宿る小さな絶景

    【今週の1枚】木の幹に宿る小さな絶景

    今回は、木の幹に宿る小さな絶景の写真です。このような景色を絶景とい…

おすすめ記事
  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP