今回の写真は、奥多摩の海沢(うなざわ)大滝です。
撮影時期は12月中旬。雪国からは続々と降雪の便りが届く時期ですが、太平洋側の関東地方は秋が深まるほど晴れの日が多くなり、真冬は乾燥した晴天が続きます。
とはいえ、寒さは日々厳しくなります。特に奥多摩は、東京都の中でも気温が低くなるエリア。この写真を撮ったときも、滝の水は凍っていませんが、沢沿いの植物は氷に包まれていました。
海沢大滝は、位置としては御岳山(みたけさん)の裏側あたりにあります。奥多摩で唯一の二百名山、大岳山(おおだけさん)の北側です。大岳山から流れ出した海沢は、この大滝、ネジレノ滝、三ツ釜の滝を経て、やがて多摩川に合流します。
3つの滝は海沢三滝と呼ばれていて、ネットで検索するといろいろな情報が出てきます。気候がいい時期はハイキング感覚で歩けるコースとして人気があるようです。
しかし、12月中旬ともなると訪れる人は少ないようで、私が行ったときは誰にも会いませんでした。寒々しい風景の中、ひっそりと水が流れ続けていました。ちなみに、手前の木に残る葉は紅葉ではなく枯葉です。色が乏しい季節は、枯葉の色ですら温かみを感じさせてくれますね。
おそらく、この時期は滝の水量も少ないと思います。ほかの季節に行ったことがないので比較できませんが。それでも流れ続ける、どこか神秘的な大滝。「東京にもこんな場所があるんだ」なんて月並みなことを改めて思う景色です。
撮影場所:奥多摩・海沢
撮影日:2000/12/13
※2019~2022年、海沢三滝へ行く林道や登山道に一部通行止めの情報が出ていました。インターネット等で最新情報を確認してください。
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