今回は、山梨県の三ツ峠(みつとうげ)山から見た夜明け前の富士山です。
関東甲信地方と静岡県には、富士山の展望スポットがたくさんあります。富士五湖周辺など、山に登らなくても秀麗な姿を見られる場所も多いですが、やはり山は少しでも高いところから見る方がいい。
三ツ峠山は、山頂から富士山を望むことができる人気スポットのひとつ。その名が示すように、開運岳、木無山、御巣鷹山という3つのピークがありますが、富士山を見るなら最高峰の開運岳か西側の木無山です。
しかも、3つのピークの間に2つの山小屋(通年営業)があるので、夕陽や朝日に輝く富士山を容易に見ることが可能です。山写真が好きな人なら、一度は行きたい山ではないでしょうか。
私が三ツ峠山へ行ったのは2000年11月でした。山小屋に泊まって、翌朝、暗いうちから木無山の山頂へ。東の空がオレンジ色になって、日の出が近づいてきます。そのとき撮ったのが今週の1枚です。
もちろん、日の出の後にも同じ場所から写真を撮りました。しかし、この年は11月になっても山頂部に雪がなく夏富士の姿。白い雪が朝日に染まる様子は見られませんでした。そこで今回は、夜明け前の富士山がシルエットになった写真を選びました。
富士山は一般に、どこから見ても同じ姿と思われていますが、実は見る方角によって微妙に形や傾斜が異なります。そして、特に均整がとれているのは北側から見た姿だといわれています。
今回の写真を見ても、左右に引いた裾野が同じ傾斜角で長く伸びています。これを見れば、誰でも富士山と分かります。これが富士山のスゴさなんだと思います。
そして、青い静寂の世界を破って東側(画面左側)に広がり始めたオレンジ色の空。山の間に佇む雲。もう、言葉がありません。
撮影場所:三ツ峠山(木無山)・天狗岩あたり
撮影日:2000/11/8
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