【今週の1枚】山開き直前の富士山五合目

富士山に登りたいという人は多いですが、富士山はいつでも登れるわけではありません。

例年、山梨県側の吉田口が開くのは7月1日、静岡県側の富士宮口、御殿場口、須走口が開くのは7月10日です。ただし、富士宮口から宝永山までは、もう少し早く行けるようになります。

そして、富士山の各登山口が閉まるのは9月の第1週あたり。つまり富士山に登れる期間は、わずか2ヶ月くらいです。それ以外の期間は登山道が閉鎖されていて、一般の人は登ることができません。

さて、今回の写真を撮ったのは6月30日で、撮影場所は富士宮口の周辺です。当時、私はまだ山の初心者で、このときは宝永山の縁まで行きました。初めて富士山に登ったのは、この約1ヶ月半後のことでした。

ちなみに、山頂付近に白く見えるのは雲です。噴火しているわけではありません。夏に限りませんが、独立峰の富士山、特にその山頂付近には強い風があたってさまざまな雲が沸き、足早に流れていきます。

富士山というと、上半分に雪を頂いた姿をイメージする人が多いかと思いますが、登山シーズンの夏富士はご覧のとおり雪がありません。ただし、開山直後は部分的に雪が残っていることもあるようです。

また、7月1日あるいは10日は、普通なら梅雨の真っ只中です。しかし、山頂は雨雲の上に突き出ていて、雲海の上に昇る御来光を拝めることが多いようです。まさに「アタマを雲の上に出し」の状態ですね。

富士山の登山中、ほとんどの区間はザクザクの溶岩帯を登っていきます。しかも、上へ行くほど急になって、1歩登っては半歩ズリ落ちるような苦行が続きます。それでも、一度は日本で一番高い場所に立ってみたいという思いから富士山にチャレンジする人は絶えません。

富士登山と、その山頂での御来光と日本最高地点から望む景色は、以下のリンクから見ることができます。合わせて、宝永山の絶景も必見です!

【富士山】日本最高所の全天球パノラマ写真と御来光の絶景。
【宝永山】富士山五合目の巨大火口とその先端からの絶景

撮影場所:富士山・富士宮口付近
撮影日:1998/6/30

ここへ行くのに最適な地図は、

[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。

霧ヶ峰から望む初夏の八ヶ岳【今週の1枚】霧ヶ峰から望む初夏の八ヶ岳

奥多摩湖の夜明け、印象的な朝日【今週の1枚】奥多摩湖の夜明け、印象的な朝日

関連記事

  1. 秋色の金峰山稜線

    【今週の1枚】秋色の金峰山稜線

    今回は、9月末に金峰山(きんぷさん/きんぽうさん)の山頂付近で撮影した写真…

  2. 【今週の1枚】奥秩父のギンリョウソウ

    この白い植物は、"ギンリョウソウ"(銀竜草)です。別名"ユウレイダケ"、英…

  3. 夕暮れの涸沢カール大雪渓

    【今週の1枚】暮れゆく涸沢カール大雪渓

    8月最後の1枚は、北アルプスの涸沢(からさわ)です。3000m級の山に登る…

  4. 淡雪の高尾山

    【今週の1枚】淡雪の高尾山

    今回の写真は、ほんのり雪化粧した高尾山の景色です。高尾山は、東京・…

  5. 朔を伸ばすスギゴケ

    【今週の1枚】朔を伸ばす北八ツのスギゴケ

    日本は、雨が多いこともあって各地に苔の名所があります。本州の中央部だと、ま…

  6. 初秋の空気を感じる森の中の景色

    【今週の1枚】初秋の空気

    写真に空気は写るか? マニアックな人たちが、いろいろな理屈を並べて議論しそ…

  7. 愛鷹山の黒岳から望む新年の紅富士

    【今週の1枚】紅富士@愛鷹山・黒岳

    新年最初の1枚は、「やはり紅富士かな」と思ってこの写真を選びました。撮影し…

  8. 雪の涸沢、夜明け前

    【今週の1枚】雪の涸沢、夜明け前

    この写真を撮ったのは、2023年5月2日。場所は北アルプスの涸沢で、涸沢小…

おすすめ記事
  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP