【今週の1枚】伊豆に咲く地縛りの群落

この花は、ジシバリ(地縛り)といいます。別名、イワニガナ(岩苦菜)ともいいます。

花の美しさに反して、ちょっと怖い名前ですが、細い茎が地面を広がっていく様子が地を縛っているように見えるから”地縛り”と呼ばれるそうです。

花の時期は4~6月で、日本各地の庭や畑、道端などで普通に見られるそうです。実際、この写真を撮ったのも、登山道というより林道の脇だったと記憶しています。場所は、伊豆半島の長九郎山の近くです。

撮影に使ったのは、オリンパスのCAMEDIA C-2020ZOOMという当時は高級だったコンパクトデジタルカメラ。発売は1999年11月で、この写真を撮ったのが2000年5月です。

CAMEDIA C-2020ZOOMは、レンズ交換こそできませんでしたが総画素数211万画素の1/2型(インチ)CCDと大口径F2.0の明るい3倍ズームレンズを搭載していました。

今は手軽なコンデジでも2000万画素くらいあるので、211万画素はとても少なく感じます。画像サイズは最大1600×1200ピクセルですが、これでも当時は垂涎の高画素モデルでした。

私は、このカメラで、絞りとシャッタースピードの関係、そして絞りと被写界深度の関係など、風景写真やネイチャーフォトの基本を学びました。このときも、同じ構図で絞りを変えて3枚ほど撮っています。

もっとたくさん撮ったような気がしていたのですが、HDDに残っていたのは3枚で、Exifデータを見ると絞り値はF2.8、F4.0、F6.3でした。この写真は、F2.8です。やはり花の写真は、基本どおり背景のボケが大きい方がいいですね。

とはいえ、今のレンズと比べると背景のボケ味はもの足りないですし、だいぶノイズが目立ちます。でも、素直な色味が魅力で、このカメラもこのカメラで撮った写真も好きでした。

なにより、撮影から24年も経ったデジタル写真をこうして公開できることを嬉しく思っています。

撮影場所:伊豆半島・長九郎山
撮影日:2000/5/25

ここへ行くのに最適な地図は、
2024-伊豆
[PR]この地図をAmazonで見る。

※このサイトには、Google AdSenseから配信された広告が表示されています。
※この記事には、アフィリエイト広告が含まれています。

森で見つけた天然の苔玉【今週の1枚】森で見つけた天然の苔玉

【今週の1枚】八幡平のドラゴンアイ

関連記事

  1. 八ヶ岳・横岳と大同心

    【今週の1枚】八ヶ岳・横岳と大同心

    今回は、八ヶ岳です。八ヶ岳で一番の登山基地といっても過言ではない赤岳鉱泉か…

  2. 早春の南八ヶ岳

    【今週の1枚】早春の南八ヶ岳

    先週の1枚は入笠湿原でしたが、今週は入笠山の山頂で撮った南八ヶ岳です。見事…

  3. 朝日と阿蘇五岳2

    【今週の1枚】輝く朝日と阿蘇五岳2

    前回に続いて、大観峰(だいかんぼう)から見た阿蘇五岳(あそごかく)と朝日の…

  4. 天気が崩れ行く冬の明神岳

    【今週の1枚】天気が崩れ行く冬の明神岳

    この山は、北アルプスの穂高連峰の一角にある明神岳です。撮影は2月の後半、ま…

  5. 淡雪の高尾山

    【今週の1枚】淡雪の高尾山

    今回の写真は、ほんのり雪化粧した高尾山の景色です。高尾山は、東京・…

  6. 春の戸隠山と高妻山

    【今週の1枚】春の戸隠山と高妻山

    今回は、春山の風景です。といっても、ご覧のとおり雪景色ですが。正面左のギザ…

  7. 丹沢山から蛭ヶ岳へ

    【今週の1枚】晩秋の丹沢・蛭ヶ岳への登り

    今回は、丹沢(たんざわ)のワンシーンです。丹沢は、神奈川県の北西部…

  8. 吹割の滝

    【今週の1枚】東洋のナイアガラ・吹割の滝

    群馬県沼田市にある吹割の滝(ふきわれのたき)は、名瀑100選にも選ばれてい…

おすすめ記事
  1. 鳥海山タイトル写真8
  2. 赤岳タイトル写真1
  3. 槍ヶ岳から見た山並
  4. 雨飾山の登山道
  5. 北岳タイトル写真5
  6. 剱岳タイトル写真4
  7. 槍ヶ岳タイトル写真4
  8. 奥穂高岳と涸沢岳
PAGE TOP