写真1:山梨県の山中湖から少し上がったところにあるパノラマ台から見た富士山。右下は山中湖。(撮影:2024/3/22)
写真2:飛行機から見た富士山。確かに雲より高いけど、上から見ると広い大地にポツンとフジツボのよう。(撮影:2010/12/27)
写真3:ネパールのタンボチェから見たエベレスト(左)。世界最高峰も実は意外に高くない。(撮影:2001/4/18)
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富士山は国内2位の北岳より500m以上高い。
日本一高い山は、富士山。日本人なら誰でも知っていますよね。最近は、外国人観光客にも大人気です。
実際、関東や中部地方の山に登ると、たいてい富士山が見えます。平野部でも富士山が見えるポイントは多く、各地に「富士見」がつく地名があります。
そして確かに、どの山よりアタマひとつ抜け出しています。しかも、どこから見ても端正な円錐形なので、すぐ分かります。実際には静岡側(太平洋側)の斜度が急なので、見る方角によって少し傾いて見えるのですが。
富士山に関しては、以下の記事に詳しいので必要に応じて参照して頂ければと思います。
さて、富士山の標高は3,776mです。ちなみに、2位は北岳で3,193m、3位は奥穂高岳と間ノ岳で3,190mです。以下、3,000mを超える山が続きますが、富士山だけがこれらの山より500m以上高くなっています。
この記事のタイトルは「富士山は低い」ですが、べつに富士山の高さを否定しているわけではありません。
ただ、横方向に目を向けるとどうでしょう。確かに富士山は高いのですが、その左右に広がっている景色を見て何か思いませんか。
距離を示すとき、一般にkm(キロメートル)という単位を使います。富士山の高さをkmで表すと約3.8km。これは、大人が少し早歩きすれば1時間で歩ける距離です。海抜0mから富士山に登るのは大変ですが、横方向に3.8km歩くのはそんなに大変ではありません。
つまり、大地の広がりに比べると日本一の山でも実はそんなに高くないということです。
富士山を地球のスケールで見てみよう。
下の写真は直径30cmの地球儀です。地球の直径は約12,742kmとされています。この数字で計算すると、写真の地球儀で富士山の高さは0.0889mm、つまり0.1mmにも足りません。
ちなみに、世界最高峰のエベレスト(チベット名=チョモランマ、ネパール名=サガルマータ)は標高8,848mですが、同じように計算すると約0.2mm、つまり1mmの5分の1です。
世界一深い海は日本の南方にあるマリアナ海溝で、最深部は水面下10,911mとされています。同じように計算すると、約0.26mmです。
地球がいかに滑らかな球体か、ほんと驚きです。
何でこんなことを書いたかというと、続きは次のブログ記事で。
by しもさん
※この記事は、かつて別サイト『事例s』に掲載していたブログ記事を加筆修正して再掲載したものです。