北岳の山頂北側に、北岳肩ノ小屋という山小屋があります。小屋の前から、南アルプス北部の山々はもちろん八ヶ岳や富士山まで見えます。
写真1:鳳凰三山から見た北岳。赤丸の部分が北岳ノ肩で、ここは日本有数の絶景スポットのひとつだと思います。(撮影:2003/10/24)
写真2:北岳肩ノ小屋は稜線上にあります。その前は広場になっていて、ここから朝日と夕陽を拝むことができます。(撮影:2016/8/4)
写真3:北岳ノ肩から山頂方向へ少し登って振り返る。奥に見える三角形は甲斐駒ヶ岳。雲海に浮かぶのは八ヶ岳。(撮影:2016/8/4)
※タイトル画像は5秒ごとに変わります。
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北岳肩ノ小屋の前で御来光と絶景を堪能
山が最もカッコよく見える時間、それは朝と夕方です。太陽の光が横からあたるので山が立体的に見えますし、朝日と夕日はそれ自体がドラマチックです。
そして、山を見るのに最適な場所は、その山と同じくらい高いところとされています。山を麓から見上げると、平べったく見えてしまうからです。
では、日本一の富士山を見るのに最適な場所はどこでしょう? 日本には富士山と同じ高さの山はありません。そこで、富士山を見るなら標高が第2位の北岳が最も適した場所ということになります。
もちろん、北岳の山頂からも富士山が見えますが、この北岳肩ノ小屋の前からも見ることができます。ただ、やや距離があるのと午前中は逆光になるのが少し残念です。そのため、狙い目はやはり朝でしょう。眼下に雲海が広がっていることが多いのですが、そこは日本一の山、たいていアタマを雲の上に出しています。
北岳の標高は3193m、そして肩ノ小屋がある場所は標高3000m。タイトル写真3枚目に写っている甲斐駒ヶ岳の標高は2967m、その奥に見える八ヶ岳の最高峰・赤岳が2899mです。つまり、北岳肩ノ小屋はこれらの山頂より高いところにあります。
ちなみに、私が初めて泊まった山小屋が北岳肩ノ小屋でした。1999年10月21日、まだ登山初心者でしたが、新雪をまとった北岳に登り、肩ノ小屋に一泊しました。以下の3枚は、そのとき撮った写真です。
翌朝、雲の上に頭を出した富士山を見て、また感動。その後、雪を踏みしめて北岳の山頂へ行き、雪化粧した雄大な間ノ岳を眺めました。この体験が私の、山の絶景探訪の原点になったように思います。
高い山の頂上付近に山小屋があるのは、本当にありがたいことです。特に稜線上にあって、夕陽も朝日も見られる場所だと一泊で二度おいしい(笑)。
たとえ夕方の天候が悪くても、翌朝に期待できます。以下の全天球パノラマ写真を撮りに行ったときも、前日はガスに巻かれて何も見えませんでした。しかし、朝の景色は感動的でした。
では、北岳肩ノ小屋の前で撮った絶景をお楽しみください。
※以下の全天空パノラマ写真(2点)は、画面左下のTHETAの文字をクリックすると、よりワイドな画面でご覧いただけます。
※富士山も写っていますが、雲にまぎれて見えにくいのでTHETAの画面で拡大してみてください。
この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA
北岳肩ノ小屋の前で御来光の全天球パノラマ写真(撮影:2017/8/2)
この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA
北岳肩ノ小屋の前で御来光の全天球パノラマ写真(山名ガイド付き)
北岳肩ノ小屋へのアクセス
エリア:南アルプス北部
ここへ行くのに最適な地図は、
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①山梨側からバスで広河原に入るのが一般的。登山シーズン中は、JR甲府駅や芦安駐車場から広河原行きのバスに乗ることができる。マイカーは、夜叉神峠登山口から先が通行止め。まず広河原から白根御池小屋を目指し、草スベリと呼ばれる急な斜面を登って稜線へ。小太郎尾根分岐から山頂方向へ30分ほど進むと肩ノ小屋に着く。肩ノ小屋から山頂へは50分ほど。
②同じく広河原からスタートして、大樺沢(おおかんばさわ)を登り二股(ふたまた)へ。二股から右股コースを登って稜線に出て、肩ノ小屋へ行くこともできる。あるいは、二股から左俣コースを進んで八本歯のコルへ。そしてまず北岳山頂へ行って、それから肩ノ小屋へ下るルートも選べる。
③奈良田温泉から大門沢登山道を登って稜線へ。そこから農鳥岳と間ノ岳を経て北岳へ行く縦走ルートもある。この場合も、先に北岳山頂を踏んで肩ノ小屋に着く。途中で最低一泊は必要な本格的なコース。もちろん、広河原から入って肩ノ小屋に一泊し、北岳から間ノ岳、農鳥岳へと進む逆コースもいい。