【瑞牆山】奇抜さナンバーワンの山は頂上の展望も抜群

瑞牆山タイトル山梨県と埼玉県・長野県の境を東西に走る奥秩父山塊。その西端にある瑞牆山(みずがきやま)は、強烈な姿と山頂からの大展望が特徴です。

瑞牆山タイトル写真1写真1:瑞牆山へ登るとき、たぶん最初に驚くのがこの景色を見たとき。尾根まで登ると突然、目の前に異様な山が現れる。(撮影:2020/9/15)

瑞牆山タイトル写真2写真2:こちらは空撮、ではなく金峰山の山頂から望遠レンズで撮った瑞牆山。山頂左側の一本ピンと立つ岩が大ヤスリ岩。(撮影:2003/9/3)

瑞牆山タイトル写真3写真3:金峰山から遠望した瑞牆山。まさに岩の城という感じで、ヨーロッパの古城を思い起こす景色じゃないでしょうか。(撮影:2021/10/10)

瑞牆山タイトル写真4写真4:西側の、みずがき山自然公園から見た夕陽に染まる瑞牆山。山頂部の真ん中、最も低く見える三角形が山頂。(撮影:2020/11/17)

瑞牆山タイトル写真5写真5:山梨県北杜市の黒森地区から見た瑞牆山。深田久弥は『日本百名山』に、ここからの眺めが最も立派で美しいと書いている。(撮影:2020/11/17)

※タイトル画像は5秒ごとに変わります。
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木々の間から岩がニョキニョキ生えた山!?


山の写真を見ただけで「これは〇〇山」と分かる人は、かなりの山好きだと思います。

「富士山なら分かる」という人でも、雪をかぶった羊蹄山の写真だと間違える人が多そうな気がします。それに、同じ山でも見る方向によって姿かたちがまったく違うことも多々あります。

そんな中で、誰でも「一度見たら忘れないでしょ!」と思うのが、今回の瑞牆山(みずがきやま)です。

タイトル写真の1枚目と2枚目を見てもらえば分かるとおり、こんなユニークな山は他にありません。少なくとも日本では、このような山を他に知りません。

なんというか、木々の間から岩がニョキニョキと生えてきたように見えますよね。もちろん実際は逆で、花崗岩の山が雨風に削られてゴツゴツの岩山になって、その岩の間に樹木が生えているわけですが。

次に思うのが、「え、こんな山、登れるの?」ということじゃないかと思います。特に上半分、ロッククライミングの道具と技術がないと、とてもじゃないけど行けそうな感じがしません。

しかし、岩々の間に一般の登山者が登れるルートが開かれています。途中、かなり急なところがあるのと、最後の最後で鎖を伝って岩を這い上がるところが大変ですが、まぁそのくらいです。

そして登り切ると、山頂からの展望は抜群です。金峰山、富士山、南アルプス、八ヶ岳を眺めるための最高の展望台といった感じ。ぜひ、以下の360°全天球パノラマ写真を見てください。

※画面左下のTHETAの文字をクリック(タップ)すると、よりワイドな画面でパノラマ写真を見ることができます。

この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA

秋晴れの瑞牆山の山頂で360°全天球パノラマ写真(撮影:2020/11/17)

この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA

秋晴れの瑞牆山の山頂で360°全天球パノラマ写真(山名入り)

なお、この全天球パノラマ写真を撮った場所の足元は、すぐに切れ落ちた高い崖です。山頂にいると分かりにくいので気をつけてください。

ほかにも奇岩があるある、瑞牆山


山全体がユニークな岩の塊というに相応しい瑞牆山ですが、なかでもシンボル的なのが大ヤスリ岩です。遠目にもハッキリ分かりますね。

瑞牆山へ上る途中で大ヤスリ岩の脇を通過するのですが、高すぎて写真に撮ってもうまく伝わりません。そこで、山頂から見下ろした写真を載せておきます。

大ヤスリ岩

ちなみに、ロッククライミングの技術があれば、この岩に登ることができます。私は登れませんが、実際に登っている人を見たことがあります。

もうひとつの名物岩は、登山道の途中にある桃太郎岩です。巨大な丸い石がパックリと2つに割れています。右側にある階段と比べると大きさが分かるかと思います。桃太郎が100人くらい飛び出して来そうです。

桃太郎岩

この桃太郎岩のあたりまでは、比較的登りやすい道が続きます。この岩を過ぎると急に傾斜が増します。岩のすぐ手前に休憩スポットがあるので一息ついてからアタックするといいかと思います。

この瑞牆山は、ロッククライミングの聖地のひとつといわれています。そのため、普通の登山道とは別に、ロッククライミングのゲレンデがあるそうです。

その一角に、岩に奇妙な形の穴が開いている場所があって、その穴が仏教の梵字にみえることからカマンボロンの岩と呼ばれているそうです。

地図をみると、確かに「カマンボロン」の表記があるのですが、私は行ったことがありません。テレビの登山番組で見ただけですが、確かにそんな風に見えました。

山の西側にある、みずがき山自然公園に行くと、なぜか大きなマットを背負った人を見かけることがあります。岩登りの練習に来ている人たちだと思います。

瑞牆山へのアクセス

エリア:奥秩父

この山へ行くのに最適な地図は、
2024-金峰山・甲武信
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①瑞牆山荘の前からスタートして、まず富士見平小屋へ向かう。途中、里宮神社の横あたりが急登だが、そこを登り切るとタイトル写真1の山容が現れる。富士見平小屋の手前を左に折れて、沢を渡たると桃太郎岩。そこから先が急登になる。瑞牆山荘から山頂まで、コースタイムで約3時間。

②みずがき山自然公園から瑞牆山の北側をぐるっと回るコースもある。途中までは林道を行く。利用者が少ない静かなコース。

※山の上部に山小屋や避難小屋がないので日帰りの山。山中で唯一の山小屋は富士見小屋(要予約)でテント泊も可能。小屋から先が本格的な登山になる。

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