日本百名山のひとつ、長野県の霧ヶ峰。その最高地点が車山の山頂です。初心者でも簡単に登れて、展望はバツグン。登山入門に最適な山です。
写真1:夜明け前、ヘッドライトを頼りに西側から山頂を目指した。シンボルの気象観測ドームが見えたらゴールは近い。(撮影:2023/7/17)
写真2:霧ヶ峰の北端、鷲ヶ峰の中腹から八島ヶ原湿原越しに車山を遠望。この写真に写っている範囲すべてが霧ヶ峰。(撮影:2023/7/17)
写真3:車山乗越から蝶々深山へと向かう鞍部から見た車山。秋の夕暮れ、草紅葉が夕日に染まって赤味が増してきた。(撮影:2017/10/26)
写真4:北八ヶ岳・天狗岳の中腹から望む早春の霧ヶ峰。車山高原スキー場のゲレンデが見える。白い稜線は北アルプス。(撮影:2020/3/25)
※タイトル画像は5秒ごとに変わります。
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簡単に登れて展望抜群の日本百名山
霧ヶ峰は、日本百名山に選ばれていますが、百名山の中でも特に登頂が容易な山のひとつです。一般に、最も簡単な百名山は筑波山といわれますが、霧ヶ峰も負けていません。
霧ヶ峰は単独の山ではなく、周囲の高原や湿原を含んだ山域の総称で、最高地点は車山の山頂です。そこからの展望はバツグンで、天気が良ければ八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、浅間山など日本を代表する山々を望むことができます。
とはいえ、車山の山頂に立っただけで霧ヶ峰を制したと考えるのは残念なことです。日本百名山を選んだ深田久弥は、霧ヶ峰の項で「山には、登る山と遊ぶ山とがある」と書いています。そして、遊ぶ山の代表を霧ヶ峰としています。
つまり霧ヶ峰は、最高地点に立ったら登了という山ではなく、その周辺も含めて散策することで本当の魅力が分かります。実際、深田さんは霧ヶ峰で一夏を過ごして端から端まで歩いたそうです。
今は、ビーナスラインという観光道路が整備されているので、車があれば簡単に霧ヶ峰へ行くことができます。長期滞在は難しくても、何度も訪れて、車山だけでなく霧ヶ峰全体を味わってほしいなと思います。
霧ヶ峰というと、さわやかな夏の高原というイメージが強いかと思いますが、その他の季節も楽しめます。ということで、夕日に染まる秋の車山もタイトル写真に入れました。また、車山の東側斜面にはスキー場があって冬はスキーやスノボも楽しめます。
では、車山で撮影した360°全天球パノラマ写真をご覧ください。今回は、夏の早朝に撮った2枚です。まずは、山頂の東側で御来光の瞬間。
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この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA
車山の山頂で御来光の全天球パノラマ写真(撮影:2023/7/17)
日の出から少し時間が経って周囲の山々に陽が射してきたところで、山頂の西側に移動してもう1枚。
この写真は、Webサイト『絶景360』の一部です。『絶景360』は、こちら(https://zk360.site)からご覧いただけます。 – Spherical Image – RICOH THETA
車山の山頂で朝日輝く全天球パノラマ写真(山名ガイド付き)
霧ヶ峰・車山へのアクセス
エリア:長野県・八ヶ岳の近く
この山へ行くのに最適な地図は、
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①最も容易に山頂へ行くなら、JRの上諏訪駅または茅野駅からバスで車山高原へ。そこからリフトを2本乗り継ぐと、徒歩数分で山頂へ行くことができる。
②一般的なのは、山頂の西側にある車山肩の駐車場から歩くコース。緩やかな登りを約45分で山頂に着く。JR上諏訪駅からバスで車山肩へ行くことも可能。なお、登山道は石がゴロゴロして歩きにくいので軽登山靴がお勧め。スニーカーやアウトドア用サンダルだと痛い思いをする可能性が高い。
③できれば、霧ヶ峰の北西部にある八島ヶ原湿原から車山を目指して周遊するといい。逆に、車山からスタートして八島ヶ原湿原まで周遊するのもいい。どちらも、徒歩4時間半+休憩時間くらいで霧ヶ峰を満喫できる。なお、八島湿原に駐車場があるが休日は朝から満車になる。バスもあるが便は少ない。